国際有機農業映画祭2010 上映作品

2010年11月27日(土)
上映  9:35
アフガンに命の水を 〜ペシャワール会26年目の闘い〜
 2009年/日本/56分 日本語
 企画:ペシャワール会
 制作:日本電波ニュース社
アフガンに命の水をペシャワール会は、中村哲医師を現地代表として、1984年にパキスタンのペシャワールで医療団体としてスタートした。水と食糧さえあれば大半の病気は治ると考え、2000年からは、アフガニスタンで始まった大干ばつへの対策として、1500本以上の井戸を掘り、全長24キロの農業用水路の建設も行なってきた。60万もの人の雇用対策となり、難民になるか軍閥や米軍の傭兵になるしかなかった村に、平和をもたらしている。3000haの田畑が甦り、10万を超える農民の暮らしが戻ってきた。
【お薦め】
不可能に挑戦する日本人の話。広大な不毛の大地を人の力で再生すると言う彼の言葉には、強い意志と愛、知恵に満ち溢れている。みんなが力をあわせる事で道を切り開く、勇気と希望を与えてくれる素晴らしい映画です。(大滝努)

上映 10:50
ミシシッピー
 原題:Big River
 2009年/米国/27分 英語・日本語字幕
 監督:カート・エリス
 制作:カート・エリス、 アーロン・ウルフ
ミシシッピーピースボーイ賞受賞作「キングコーン」の続編。アメリカ、アイオワ州で青年イアンとカートがコーン栽培を通して食料、飼料としてのコーンビジネスの抱えるさまざまな問題点を扱った前作に続き、今作品では彼らの畑で使われた肥料、農薬を追いかける。彼らの使った農薬とは何だったのか、そしてそれはどこに行き着くのか。近代農法とアグリビジネスのもたらす副産物に青年たちが疑問を投げかける。
【お薦め】
見応えある短編、そのエンドラインを締め括る賢者の一言が緩んだ意識を覚醒させる。福岡正信を信奉して止まぬランド(大地)研究所所長、ウェス・ジャクソンは言う、「(君たちは)何も問題がない、と錯覚して生活している」。(堀口博子)

上映 11:27
海と森と里と つながりの中に生きる
 2010年/日本/35分 日本語
 制作:NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
 構成:鈴木敏明
海と森と里とすべての生き物の生命は、自然の巧みな循環に支えられている。更新を繰り返す森、微生物が分解した栄養分を運ぶ川、その水が育む稲や汽水域のプランクトン、プランクトンを食物連鎖の底辺として命をつなぐ魚や貝――。生産性と効率を追い求める「開発」が、いかにその循環を断ち切り、海や森、里や川を変えてきたのかを追い、自然の循環の中に、人間の営みを位置づける方法を考える。
【お薦め】
すべての命はつながっている。この自然の摂理を無視、あるいは知らずに、人間は様々な過ちを犯し、その報いを受けてきた。この作品には「知って生き方を変えた人たち」が登場。希望が見えてくる! そしてあなたも変る!(中村易世)

上映 13:30
「緑の革命」光と影
 原題:Seeds Of Plenty, Seeds Of Sorrow
 1992年/インド/52分 英語・日本語字幕
 製作・監督:マンジラ・ダッタ
 制作:Media Workshop/TVE/BBC
緑の革命20世紀で最も成功した発展戦略のうちの1つとされた「緑の革命」は、インドなどの発展途上国が、確実に飢饉から脱却したと信じられている。しかし25年後、この成果を誰が受け取ったか、と問いかけ、「緑の革命」の暗く複雑な側面を明らかにする。インドにおける「緑の革命」は、新しい農奴層を作り出すのに一役買い、初期の劇的な生産高は農薬中毒とともに減少し、奇跡的な小麦の品種は短命で終わった。
【お薦め】
いい話には隠された裏があることが多い。「緑の革命」もそうだった。ノーベル平和賞を受賞したからといって、“立派”でも“良い”ことでもなかった。なんと苦しむ人が多すぎることか・・・。 (堀 純司)

上映 15:00
パーシー・シュマイザー、モンサントとたたかう
 原題:Percy Schmeiser-David gegen Monsanto
 2009年/ドイツ/65分 英語・日本語字幕
 監督:ベルトラム・フェアハーク
 製作:デンクマル・フィルム
パーシー・シュマイザーカナダの農民パーシー・シュマイザーの菜種畑は風で飛ばされてきたGM(遺伝子組み換え)種子によって汚染された。彼は50年間の仕事の成果を失った上に、GM種子を開発したモンサント社に特許権侵害で訴えられた。裁判所は彼に損害賠償金の支払いを命じた。モンサント社は彼と家族の行動を監視し精神的ダメージを与え続けた。彼と妻のルイーズはその圧力に屈せず最高裁に訴えた。米国でも同様にモンサント社に抵抗する農民達がいた。モンサント社の狙いは何か? 巨大企業に立ち向かう農民を支えるものは何か? 最高裁の下した判決は?
【お薦め】
何とも理不尽な!!と、憤りを覚えます。個人の農家が多国籍企業のあくどさに屈せず、家族が一丸となって立ち向かう。なかなかできないことを貫いた原動力は、何か? 農家にとっていのちの根源となる種子を守る姿勢に強く打たれます。(入沢牧子)

上映 16:30
種を採る人
 2009年/日本/26分 日本語
 ディレクター:斉藤礼子
 制作:長崎放送
種を採る人日本で、自家採種している農家はわずかだ。長崎雲仙市の農家、岩崎政利さんは、年間80種もの在来野菜の種を取り続けている。農業高校卒業後、父親から農業を継ぎ、ごく普通に農薬を使っていた。ところが、30代のとき突然体がしびれ倒れる。原因不明、しかし農薬害が頭をよぎる。リハビリのため雑木林を歩き回る中で、様々な種類の木々や生き物が共存し 雑草が自らの種を落として子孫を残す姿に気づき、感銘を受ける。「この雑木林を畑に再現したい」、そこから岩崎さんの農業は再スタートする。作品は、1年にわたり畑と岩崎さんの種採りの様子を追っている。
【お薦め】
自然の織りなす気候、風土に合ったかたちで育つ在来種が今注目されています。ところで、「種」ってなんだろう?作物の「種」に注目してみると、あら、不思議、いろいろなことが見えてくる。種を採る人、長崎県・岩崎さんのお話も聞けるこの機会をお見逃しなく。(小野田明子)

上映 16:56
雑草
 2008年/韓国/45分 英語・日本語字幕
 ディレクター:イ・ウィホ
 制作:韓国教育放送公社
雑草何の役にも立たないと思われている雑草が土を育てる様を検証していく。雑草はただそこに生えているだけで価値があること、枯れたように見えても春には再び芽吹く。その様子や受粉、種子の移動の神秘的な仕組みを絵解きしていく。作物の育たなくなった畑でも草が生えるし、草が重金属を取りこむことも。雑草はこのように、土壌を浄化し、生態系をよみがえらせるなど、多様な働きをする。
【お薦め】
今年は2年ぶりに韓国作品上陸で、ドキドキです。翻訳も最終段階に入り、見るたびに感動です。世の中に無駄な生命はない! 誰にも歓迎されないただの草、花が、生き残るために様々な賢明な働きをする! その姿をぜひお見逃しなく!(金氣興)

上映 17:55
水俣の甘夏
 1984年/日本/55分 日本語
 監督:小池征人
 製作:青林舎
水俣の甘夏水俣病は漁民から海を奪った。海を奪われた人々が甘夏ミカン作りに取り組む中で、「自分たち被害者は加害者にならない」と、7年かけて農薬の撒布を、農協指導の年18回から3回に抑えていく。畑に生き物が戻り、土が生き返っていった。しかし、予想外の事件が。一部の人が除草剤を散布したのだ。話し合いを重ね、苦悩の数ヶ月を過ごす。彼らは「何一つ公開しなかったチッソと同じことをやれない」「何でもありのままに出そう」との結論に。そして除草剤を散布した仲間を、受け入れる。
【お薦め】
以前、梨畑の直売場に「当園は無農薬」という立看板があった。と、その横で除草剤をまいている人が。仲間の中で切磋琢磨され、仲間に助けられる有機農業は農法ではなく、有機的ネットワークづくりだと思う。水俣の地で試行錯誤しながら仲間づくりをしていった生産者の例。(笠原眞弓)

上映 19:10
田んぼは僕らの教室だ!
 2009年/日本/45分 日本語
 ディレクター:松浦正登
 制作:山形放送
田んぼは僕らの教室だ舞台は有機農業運動の地、山形県東置賜郡高畠町二井宿小学校。運動を牽引してきた星寛治は、高度経済成長のなか画一的で大量生産を目指す農業と教育の姿とを重ね、町の教育委員時代に学校農園を提唱した。その考えに共鳴した若き教師伊澤良治が「農」の教育を始めて30数年。二井宿小学校長になった伊澤は、「田んぼの教室」で給食自給率50%を目指し、「食」から 「農」へ、「農」から「地域」へ、「地域」から「生活」へと子供達の学びをつなげていく。
【お薦め】
土を耕し額に汗する子どもたちのエネルギーが透明な風とともにスクリーンからそそぎくだってくるよう。田んぼや畑は、まさに子どもたちの生きる力を育てる教室。今求められている教育がここにある。ぜひご覧下さい。(相馬直美)

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