国際有機農業映画祭2012上映作品

スクリーン1 外濠校舎7F 薩埵ホール
上映 10:05
花はどこへいった
 2007年/日本/71分  日本語・英語・日本語字幕
 監督:坂田雅子
 制作:ビル・メガロス/山上徹二郎
 配給:シグロ
花はどこへいった ベトナム戦争で米軍が散布した枯葉剤は約7200万リットル。その中に含まれていた催奇性や発がん性を持つ猛毒・ダイオキシンは、戦争終結から37年たった今も、ベトナムの人びとと大地を蝕み続けている。坂田雅子監督は、ベトナムに従軍した夫が肝臓がんで亡くなったことと枯葉剤の関係を疑い、その実態を記録した。そこには、戦争終結後に生まれた子どもたちにも重篤な障害をもたらしている悲しい現実があった。

上映 11:35
米の放射能汚染ゼロへの挑戦
 2012年/日本/28分 日本語
 監督:原村政樹
 企画:天栄米栽培研究会
 制作:桜映画社
米の放射能汚染ゼロへの挑戦 原発事故による放射能汚染に苦しむ農家の苦闘を描いたドキュメンタリー。主人公は手練れの百姓衆で、培った経験と知恵と技能をフル動員して、安心して食べてもらえるコメをつくろうと苦闘する。秋、収穫したコメを計測。いずれも「検出せず」。自信をもって数字を公表する。しかし、売れない。倉庫には袋詰めされたコメが山と積まれたまま。

上映 12:08
それでも種をまく
 2011年/日本/24分 日本語
 構成:小池菜採
 制作:国際有機農業映画祭運営委員会
それでも種をまく 有機農業は、生命のつながりの中にある。生産者と消費者のつながり、生産者と地域のつながり、そして、循環する生態系とのつながり。しかし、福島第一発事故とそれによる放射能汚染は、こうしたつながりを暴力的に断ち切った。その痛みの中で、なお「つながり」を取り戻すための種をまこうとしている人びとの姿を追う。

上映 14:25
未来への診断書―水俣病と原田正純の50年
 2010年/日本/54分 日本語
 監督:安松直朗
 制作:熊本県民テレビ
未来への診断書 2012年6月11日、私たちは原田正純さんという「宝」を失った。水俣病の患者さんたちにとって、原田さんがいかにかけがえのない存在だったか、この映像が教えてくれる。7月31日、水俣病救済策への申請が締め切られた。理不尽な患者切り捨てである。患者さんに寄り添い続け、その無念さを、怒りを、代弁し支えてきた原田さんの遺言を伝え、水俣へ想いを寄せるために。追悼上映。

上映 17:15
お米が食べられなくなる日
 2012年/日本/35分 日本語
 構成:小池菜採
 制作:アジア太平洋資料センター
お米が食べられなくなる日 日本の主食、お米。しかし10年後には、日本で米づくりができなくなるかもしれない。日本各地の生産と消費の現場、メキシコ、タイの農民の声から見えてくるものは、めまぐるしく変わる政策と「効率化」の名の下に引き起こされた混乱。稲作農家の労働を時給に換算するとなんと179円。自給の意味、食の安全、米づくりを通して大切にしたい価値を問う。

上映 17:55
ホッパーレース −ウンカとのいたちごっこ
 2012年/日本/38分 英語・日本語字幕
 監督:河合樹香
 制作:TVEジャパン
ホッパー・レース 近年、稲の害虫、ウンカがアジアの稲作地帯で猛威を奮い、西日本にも飛来している。世代交代が早く、農薬やウンカ抵抗性稲品種に次々と適応する。この現状を打開しようと国際稲研究所のヘオン博士を中心に、科学者達が立ち上がった。虫の視点から俯瞰すると、自然の法則と真っ向に対立する人間の営みの姿が浮かび上がる。

上映 18:45
太陽の女王 −ミツバチからの問いかけ
 2011年/アメリカ/82分 英語・日本語字幕
 監督:タガート・シーゲル
 プロデューサ:ジョン・ベッツ
 制作:コレクティブ・アイ・プロダクション
太陽の女王 ミツバチの置かれている現状を通して、私たちの生き方が問われる。人間は古代からミツバチの恩恵を受けてきた。ところが近年、ミツバチに異変が起きた。人間の都合による虐待でストレスやダニの発生、病気に見舞われた。とどめを刺したのが神経毒性を持つネオニコチノイド系農薬。巣ごと全滅するのだ。ミツバチを飼いましょうという、提案もある。

スクリーン2 外濠校舎5FS505教室
上映 10:10
ダート! −どろ に こころ の物語
 2009年/米国/80分 英語・日本語字幕
 原題:Dirt! 原作:ウィリアム・ローガン
 監督:ビル・ベネンソン、ジーン・ロソウ
 制作:コモン・グラウンド・メディア
ダート! 洪水、干ばつ、気象変動、戦争さえ、人間が土をどう扱ってきたかの結果であると原作者ウィリアム・B・ローガンは言う。『Dirt!』この驚くべき土の生命世界は、政治、経済、農業、環境、生態、健康、教育、芸術、すべてが網の目状に"土"と関わり合っていることを教える。それを理解することによって、私たちは私たちの壊してきたものを治すことができる。

上映 11:44
地域のタネを守る −ベトナム・ムオンの人々
 2011年/日本/19分 日本語・ベトナム語・日本語字幕
 監督:木口由香
 制作:メコン・ウオッチ
地域のタネを守る タネは長い間、農家が自ら採取し家族や村の財産として子孫に受け継ぐものだった。今やどの国でも、企業などによって大量生産された種を農家が買うのが当たり前になってしまった。このような潮流の中、ベトナムの山岳地帯で暮らす「ムオン民族」は、タネを自分たちの手で採り子孫へと受け継ごうという取り組みを始めた。

上映 12:08
探そう!地元のオーガニック野菜
 2009年/米国/28分 英語・日本語字幕
 監督:キャサリン・ガンド
 制作:オービン・ピクチャーズ
探そう!地元のオーガニック野菜 アメリカの小学生女子2人組が自分の食卓の食べ物の素性を追いながら、地元の有機農産物の真の価値に気づくドキュメント。2人は夏休み、家族で訪ねた有機農家のトマトの濃い味に驚き、スーパーのトマトとの違いに疑問を抱く。世界地図を広げて食べ物調査をスタート。近郊の有機農家と出会い、地元で有機野菜を買うにはどうしたらよいか考える。

上映 13:25
雑草
 2008年/韓国/45分 英語・日本語字幕
 ディレクター:イ・ウィホ
 制作:EBS(韓国教育テレビ)
雑草 何の役にも立たないと思われている雑草が土を育てる。雑草はただそこにあるだけで価値があり、葉や茎は枯れても春には再び芽吹く。さらに受粉、種子の移動の神秘的な仕組みを絵解きしていく。作物の育たなくなった畑でも草が生えるし、草が重金属を取りこむことも。土壌を浄化し、生態系をよみがえらせるなど、雑草の多様な働きを紹介する。

上映 14:31
 2008年/韓国/45分 韓国語・日本語字幕
 ディレクター:イ・ウィホ
 制作:EBS(韓国教育テレビ)
土 土は人間はじめ、あらゆる生命体との関わりが深い。泥染めの服、土壁の家、薬……。蜂やツバメの巣も泥。バクテリヤの家さえも。土の中で命が生まれ、育ち、朽ちていく。土中の壮大なドラマをカメラが追い、ミクロの世界を視覚化してくれる。もちろん、菌が作る豊かな土壌についても展開する。


国際有機農業映画祭2011上映作品

2011年11月19日(土)
上映 12:10
セヴァンの地球のなおし方
 2010年/フランス/115分 英語・仏語・日本語・日本語字幕
 監督:ジャン=ポール・ジョー
地球のなおし方1992年の地球サミットで、「どうやってなおすか分からないものを、壊し続けるのはやめて」と12歳のセヴァン・スズキは訴えた。19年後の今、母となるセヴァンは、「子どもの未来を守るために、生き方をかえなくては」と語り続ける。地球の悲鳴を肌で感じる日本、フランスの人々を紹介し、経済優先の社会に警鐘を鳴らす。
【お薦め】農薬、化学物質、乱開発、食品添加物、そして放射能……地球はいまも壊され続け、私たちの命も脅かされ続けており、環境は悪化の一途をたどっている。それでも活動をやめないセヴァンがいて、日本で、フランスで、健やかな命を育む「食」をつくり続ける人たちがいる。絶望しない、あきらめない、自分にできることをやり続ける。その先に希望が見えてくる。(中村易世)

上映 14:25
 2008年/韓国/45分 韓国語・日本語字幕
 ディレクター:イ・ウィホ 制作:EBS(韓国教育テレビ)
土土は人間はじめ、あらゆる生命体との関わりが深い。泥染めの服、土壁の家、薬……。蜂やツバメの巣も泥。バクテリヤの家さえも。土の中で命が生まれ、育ち、朽ちていく。土中の壮大なドラマをカメラが追い、ミクロの世界を視覚化してくれる。もちろん、菌が作る豊かな土壌についても展開する。

上映 15:30
祝の島
 2010年/日本/105分 日本語
 監督:纐纈あや 制作:ポレポレタイムス
祝の島瀬戸内海に浮かぶ山口県祝島。豊穣な海の恵みに支えられ、代々共同体としての結びつきが育まれてきた。1982年、島の4キロ先に原発建設計画が持ち上がる。「海と山さえあれば生きていける。わしらの代で海は売れん」と島人は反対を続ける。千年先の未来を思うとき、私たちは何を選ぶのか。祝島のいのちをつなぐ暮らしを描く。
【お薦め】近所の人と大きな炬燵を囲んで、島の夜は更けていく。決して話が弾むわけではない。その人たちが、中国電力と粘り強く対峙する。一歩も引かずに島を守り、海を守る。「日常」を暮らすことで、そこに生きた人々の思いを守る。私たちは日常を奪われた人々をこれ以上出してはならない。(笠原眞弓)

上映 17:35
ブッダの嘆き
 1999年/インド/55分 英語・日本語字幕
 原題:Ragi Kana Ko Bonga Buru - Buddha Weeps in Jadugoda (Buda chora em Jadugoda)
 監督:シュリ・プラカッシュ 制作:クリティカ&ブリサ
ブッダの嘆きブッダの嘆き - ウラン公害に立ち向かう先住民たち。ウラン鉱山からの放射能汚染により、深刻な被害を受ける人々。やがて、彼らは自らの生きる権利のため立ち上がる。この作品をきっかけに「ブッダの嘆き基金」が立ち上がり、現地の子どもたちのためのシェルターが建設されている。【第8回アース・ビジョン大賞】
【お薦め】有機農業でもっとも大切なのは、土づくりだと言います。お百姓さんは、時間と労力をかけて、豊かな土をつくっています。福島原発事故は、この土を汚しました。しかし原発は、たとえ事故を起こさななかったとしても、ウラン採掘の時点で土を汚しているのです。ブッダの生誕の地とされるジャドゥゴダのウラン公害を報告したこの作品は、原発と有機農業が相いれないものであることを教えてくれます。

上映 19:35
それでも種をまく
 2011年/日本/30分 日本語
 構成:小池菜採 制作:国際有機農業映画祭運営委員会
それでも種をまく有機農業は、生命のつながりの中にある。生産者と消費者のつながり、生産者と地域のつながり、そして、循環する生態系とのつながり。しかし、福島第一発事故とそれによる放射能汚染は、こうしたつながりを暴力的に断ち切った。その痛みの中で、なお「つながり」を取り戻すための種をまこうとしている人びとの姿を追う。
【お薦め】秩父の小高い山の上に住んでいる。近所に97歳のばあちゃんがいて、腰は90度に曲がっているが、足腰も耳も目も口も達者で、毎日畑にでて、結構広い土地で見事な野菜を作る。おすそ分けでよくもらうので、4月のある日、世間話をしながら一緒に草を取った。福島の話になり、あそこでは今、百姓はみんな田にも畑にも出られなくて、といった。しばらく黙ったばあちゃんは、ぽつりと「そんなことになったらおらあ死んじゃうな」とひとこと。百姓はたとえ地球が壊れても畑に出る。そんな想いを伝えたいと、映画祭運営委員みんなで、この映画をつくった。(大野和興)

2011年11月20日(日)
上映 10:05
攻撃にさらされる科学者
 2010年/ドイツ/ 60分 英語・日本語字幕
 原題:Scientist Under Attack
 監督:ベルトラム・フェアハーク 制作:デンクマル・フィルム
攻撃にさらされる科学者自分のキャリアを棒に振った二人の優れた科学者。彼らは、遺伝子組み換え作物の安全性に疑念を示した結果、バイオ産業からの様々な攻撃を受けてきた。遺伝子組み換え技術の研究のうち、バイオ産業から独立したものは、わずか5%にすぎない。科学研究の自由と私たちの民主主義は、今、危機に瀕している。
【お薦め】遺伝子組み換えの世界でまかり通っている許されない暴挙。それは、真の科学者なら告げる真実を公表した途端、これまでの成果を何一つ公に出来ない口封じされ、手足を縛られること。でも、今、各国の真の科学者は、そういった迫害にめげず、真実を伝え続けている。この勇敢な行為に心から応援の気持ちを抱く。どうすれば、人命や環境を大切にする行為が、暴挙を覆うことが出来るのか、考えさせられる作品。(入沢牧子)

上映 11:10
GMのワナ −農家から農家へ−
 2011年/英国/24分 英語・日本語字幕
 原題:Farmer to Farmer : The Truth About Gm Crops
 構成:ぺテ・スペラー 制作:ハート・プロダクション・フィルム
農家から農家へイギリスで有機農業を営み、1996 年の商業化以来GM栽培に警鐘を鳴らし続けるマイケル・ハートが、十数年たったアメリカの農家を訪れ、そこで目撃したアメリカの農家が抱えるGM栽培の現状とはどんなものか、雑草と作物に対するGMの影響や、費用対効果と環境への影響などGM作物栽培の実態を報告する。

上映 13:30
ダート! どろ に こころ の物語
 2009年/米国/80分 英語・日本語字幕
 原題:Dirt! 原作:ウィリアム・ローガン
 監督:ビル・ベネンソン、ジーン・ロソウ
 制作:コモン・グラウンド・メディア
ダート!洪水、干ばつ、気象変動、戦争さえ、人間がどのように土を扱ってきたかの結果であると原作者ウィリアム・B・ローガンは言う。『Dirt!』この驚くべき土の生命世界は、政治、経済、農業、環境、生態、健康、教育、芸術、すべてが網の目状に"土"と関わり合っていることを教える。それを理解することによって、私たちは私たちの壊してきたものを治すことができる。
【お薦め】邦画の名作『根の国』(荒井一作監督、本映画祭第一回上映作品)と同じテーマを、異なった視点から捉えた作品です。本映画祭冠の“国際”の所以=異なった視点とは、自然科学だけでなく社会科学と人間科学を網羅した「サイエンスの視点」です。またアメリカ映画ですが、最近亡くなられたマータイさんや、本映画祭昨年度上映『「緑の革命」光と影』に出演されていたヴァンダナ・シバさんも、貴重なメッセージをたくさん寄せられています。『根ノ国』に感動なされた方、必見です!(松本)

上映 15:10
暴走する生命
 2004年/ドイツ/60分 英語・日本語字幕
 原題:Life Running Out Of Control
 監督:ベルトラム・フェアハーク/ガブリエル・クリューバー
 制作:デンクマル・フィルム
暴走する生命2遺伝子工学の発達と共に1980年代半ばから、植物、動物はもとより人間の遺伝子までも操作する動きが加速してきた。巨大な多国籍企業は、あらゆる分野の遺伝子に注目し、遺伝子に特許を取り製品を開発してきた。種子や生命に特許をとる多国籍企業の「生命支配」に対して農民や消費者、市民は反撃する。
【お薦め】止まらぬGM技術、GM食品汚染。反対する人たちが、その芽を摘んでも摘んでも終わらない戦いの理由が、この映画を見てわかった気がします。GM開発者たちの執念の目、汗。そんな彼らを止められないなら、選ぶ側が気づくしかない。食品表示もあてにできないなら、私たちが人間本来の感覚を思い出さなくては。何が自然でなにが不自然か。誰がどこでどうやって作ったかわからないような食品を選ぶより、ホンモノ食材を探す旅に出たくなる、そんな映画です。(高岩絵里香)

上映 18:00
ミツバチからのメッセージ
 2010年/日本/57分 日本語
 構成・撮影・編集:岩崎充利
ミツバチからのメッセージミツバチの大量死について、ほとんどの日本の養蜂家たちは新農薬ネオニコチノイドが原因だと確信している。調べれば調べるほど恐ろしい農薬で、ミツバチが減少するだけでなく、農作物や果物などもできなくなってしまう。しかも虫だけでなく、人体、特に子どもにも大きな影響があることがわかってきた。
【お薦め】「ミツバチが絶滅したら、人類は4年で滅ぶ」とアインシュタインが予測したと言われている。2007年までに北半球の1/4のミツバチが消滅し、一向に増える様子はない。世界中の科学者は複合的な原因によるものとして手を打とうとしない。事実を知って、行動をおこす。大事なメッセージを聞けない人類であってはならない。(小野田)

上映 19:30
わたしの農業体験
 2009年/日本/16分 日本語
 プロデューサー:福間順子 脚本・演出:四宮鉄男 制作:桜映画社
私の農業体験山形県高畠町の渡部さん夫妻は、年間を通して様々な学生の農業体験を受け入れている。田植え、合鴨農法やかぼちゃの苗植え、草取りを体験する。昔ながらの循環型農業を学び、自然環境や食べ物の大切さを知る。渡部さん夫妻と学生達のインタビューを交えながら、四季を通した農業体験の様子を伝える。
【お薦め】ドキュメンタリー映画『いのち耕す人々』(2006年)を、農業体験に焦点をあて編集した小品。有機農業運動の一躍をになってきた渡部夫妻の「商品」ではなく、生命 を育む「食べ物」を作ることへの思いが、学生との交流をとおして語られる。土の匂いにふれた若者の笑みが、青空にすいこまれていくようで清々しい。農業を体験してみたい、あなた!にお薦めします。(相馬直美)


国際有機農業映画祭2010 上映作品

2010年11月27日(土)
上映  9:35
アフガンに命の水を 〜ペシャワール会26年目の闘い〜
 2009年/日本/56分 日本語
 企画:ペシャワール会
 制作:日本電波ニュース社
アフガンに命の水をペシャワール会は、中村哲医師を現地代表として、1984年にパキスタンのペシャワールで医療団体としてスタートした。水と食糧さえあれば大半の病気は治ると考え、2000年からは、アフガニスタンで始まった大干ばつへの対策として、1500本以上の井戸を掘り、全長24キロの農業用水路の建設も行なってきた。60万もの人の雇用対策となり、難民になるか軍閥や米軍の傭兵になるしかなかった村に、平和をもたらしている。3000haの田畑が甦り、10万を超える農民の暮らしが戻ってきた。
【お薦め】
不可能に挑戦する日本人の話。広大な不毛の大地を人の力で再生すると言う彼の言葉には、強い意志と愛、知恵に満ち溢れている。みんなが力をあわせる事で道を切り開く、勇気と希望を与えてくれる素晴らしい映画です。(大滝努)

上映 10:50
ミシシッピー
 原題:Big River
 2009年/米国/27分 英語・日本語字幕
 監督:カート・エリス
 制作:カート・エリス、 アーロン・ウルフ
ミシシッピーピースボーイ賞受賞作「キングコーン」の続編。アメリカ、アイオワ州で青年イアンとカートがコーン栽培を通して食料、飼料としてのコーンビジネスの抱えるさまざまな問題点を扱った前作に続き、今作品では彼らの畑で使われた肥料、農薬を追いかける。彼らの使った農薬とは何だったのか、そしてそれはどこに行き着くのか。近代農法とアグリビジネスのもたらす副産物に青年たちが疑問を投げかける。
【お薦め】
見応えある短編、そのエンドラインを締め括る賢者の一言が緩んだ意識を覚醒させる。福岡正信を信奉して止まぬランド(大地)研究所所長、ウェス・ジャクソンは言う、「(君たちは)何も問題がない、と錯覚して生活している」。(堀口博子)

上映 11:27
海と森と里と つながりの中に生きる
 2010年/日本/35分 日本語
 制作:NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
 構成:鈴木敏明
海と森と里とすべての生き物の生命は、自然の巧みな循環に支えられている。更新を繰り返す森、微生物が分解した栄養分を運ぶ川、その水が育む稲や汽水域のプランクトン、プランクトンを食物連鎖の底辺として命をつなぐ魚や貝――。生産性と効率を追い求める「開発」が、いかにその循環を断ち切り、海や森、里や川を変えてきたのかを追い、自然の循環の中に、人間の営みを位置づける方法を考える。
【お薦め】
すべての命はつながっている。この自然の摂理を無視、あるいは知らずに、人間は様々な過ちを犯し、その報いを受けてきた。この作品には「知って生き方を変えた人たち」が登場。希望が見えてくる! そしてあなたも変る!(中村易世)

上映 13:30
「緑の革命」光と影
 原題:Seeds Of Plenty, Seeds Of Sorrow
 1992年/インド/52分 英語・日本語字幕
 製作・監督:マンジラ・ダッタ
 制作:Media Workshop/TVE/BBC
緑の革命20世紀で最も成功した発展戦略のうちの1つとされた「緑の革命」は、インドなどの発展途上国が、確実に飢饉から脱却したと信じられている。しかし25年後、この成果を誰が受け取ったか、と問いかけ、「緑の革命」の暗く複雑な側面を明らかにする。インドにおける「緑の革命」は、新しい農奴層を作り出すのに一役買い、初期の劇的な生産高は農薬中毒とともに減少し、奇跡的な小麦の品種は短命で終わった。
【お薦め】
いい話には隠された裏があることが多い。「緑の革命」もそうだった。ノーベル平和賞を受賞したからといって、“立派”でも“良い”ことでもなかった。なんと苦しむ人が多すぎることか・・・。 (堀 純司)

上映 15:00
パーシー・シュマイザー、モンサントとたたかう
 原題:Percy Schmeiser-David gegen Monsanto
 2009年/ドイツ/65分 英語・日本語字幕
 監督:ベルトラム・フェアハーク
 製作:デンクマル・フィルム
パーシー・シュマイザーカナダの農民パーシー・シュマイザーの菜種畑は風で飛ばされてきたGM(遺伝子組み換え)種子によって汚染された。彼は50年間の仕事の成果を失った上に、GM種子を開発したモンサント社に特許権侵害で訴えられた。裁判所は彼に損害賠償金の支払いを命じた。モンサント社は彼と家族の行動を監視し精神的ダメージを与え続けた。彼と妻のルイーズはその圧力に屈せず最高裁に訴えた。米国でも同様にモンサント社に抵抗する農民達がいた。モンサント社の狙いは何か? 巨大企業に立ち向かう農民を支えるものは何か? 最高裁の下した判決は?
【お薦め】
何とも理不尽な!!と、憤りを覚えます。個人の農家が多国籍企業のあくどさに屈せず、家族が一丸となって立ち向かう。なかなかできないことを貫いた原動力は、何か? 農家にとっていのちの根源となる種子を守る姿勢に強く打たれます。(入沢牧子)

上映 16:30
種を採る人
 2009年/日本/26分 日本語
 ディレクター:斉藤礼子
 制作:長崎放送
種を採る人日本で、自家採種している農家はわずかだ。長崎雲仙市の農家、岩崎政利さんは、年間80種もの在来野菜の種を取り続けている。農業高校卒業後、父親から農業を継ぎ、ごく普通に農薬を使っていた。ところが、30代のとき突然体がしびれ倒れる。原因不明、しかし農薬害が頭をよぎる。リハビリのため雑木林を歩き回る中で、様々な種類の木々や生き物が共存し 雑草が自らの種を落として子孫を残す姿に気づき、感銘を受ける。「この雑木林を畑に再現したい」、そこから岩崎さんの農業は再スタートする。作品は、1年にわたり畑と岩崎さんの種採りの様子を追っている。
【お薦め】
自然の織りなす気候、風土に合ったかたちで育つ在来種が今注目されています。ところで、「種」ってなんだろう?作物の「種」に注目してみると、あら、不思議、いろいろなことが見えてくる。種を採る人、長崎県・岩崎さんのお話も聞けるこの機会をお見逃しなく。(小野田明子)

上映 16:56
雑草
 2008年/韓国/45分 英語・日本語字幕
 ディレクター:イ・ウィホ
 制作:韓国教育放送公社
雑草何の役にも立たないと思われている雑草が土を育てる様を検証していく。雑草はただそこに生えているだけで価値があること、枯れたように見えても春には再び芽吹く。その様子や受粉、種子の移動の神秘的な仕組みを絵解きしていく。作物の育たなくなった畑でも草が生えるし、草が重金属を取りこむことも。雑草はこのように、土壌を浄化し、生態系をよみがえらせるなど、多様な働きをする。
【お薦め】
今年は2年ぶりに韓国作品上陸で、ドキドキです。翻訳も最終段階に入り、見るたびに感動です。世の中に無駄な生命はない! 誰にも歓迎されないただの草、花が、生き残るために様々な賢明な働きをする! その姿をぜひお見逃しなく!(金氣興)

上映 17:55
水俣の甘夏
 1984年/日本/55分 日本語
 監督:小池征人
 製作:青林舎
水俣の甘夏水俣病は漁民から海を奪った。海を奪われた人々が甘夏ミカン作りに取り組む中で、「自分たち被害者は加害者にならない」と、7年かけて農薬の撒布を、農協指導の年18回から3回に抑えていく。畑に生き物が戻り、土が生き返っていった。しかし、予想外の事件が。一部の人が除草剤を散布したのだ。話し合いを重ね、苦悩の数ヶ月を過ごす。彼らは「何一つ公開しなかったチッソと同じことをやれない」「何でもありのままに出そう」との結論に。そして除草剤を散布した仲間を、受け入れる。
【お薦め】
以前、梨畑の直売場に「当園は無農薬」という立看板があった。と、その横で除草剤をまいている人が。仲間の中で切磋琢磨され、仲間に助けられる有機農業は農法ではなく、有機的ネットワークづくりだと思う。水俣の地で試行錯誤しながら仲間づくりをしていった生産者の例。(笠原眞弓)

上映 19:10
田んぼは僕らの教室だ!
 2009年/日本/45分 日本語
 ディレクター:松浦正登
 制作:山形放送
田んぼは僕らの教室だ舞台は有機農業運動の地、山形県東置賜郡高畠町二井宿小学校。運動を牽引してきた星寛治は、高度経済成長のなか画一的で大量生産を目指す農業と教育の姿とを重ね、町の教育委員時代に学校農園を提唱した。その考えに共鳴した若き教師伊澤良治が「農」の教育を始めて30数年。二井宿小学校長になった伊澤は、「田んぼの教室」で給食自給率50%を目指し、「食」から 「農」へ、「農」から「地域」へ、「地域」から「生活」へと子供達の学びをつなげていく。
【お薦め】
土を耕し額に汗する子どもたちのエネルギーが透明な風とともにスクリーンからそそぎくだってくるよう。田んぼや畑は、まさに子どもたちの生きる力を育てる教室。今求められている教育がここにある。ぜひご覧下さい。(相馬直美)

国際有機農業映画祭2009・上映作品

11月27日(金)
上映  12:00
『アボン 小さい家』
 2002年/フィリピン・日本/111分 日本語字幕版
 制作:「アボン 小さい家」製作上映委員会
 監督:今泉光司
アボン 小さい家フィリピン北ルソンの山に100年前から住んでいる日系山岳民の出稼ぎ家族の劇映画です。世界中のお父さんもお母さんも、みんな子供たちのために一生懸命働いている。でも私たちは今、たくさんの生き物たちの命をもらって生きていることを忘れています。人間が地球で生きるってどういうことだったんだろう。これは南の島の田舎に生きる家族の、現代のさまざまなテーマを盛り込んだリアルなおとぎ話絵巻です。

上映 14:15
『水になった村』
 2007年/日本/92分
 監督・撮影:大西暢夫/企画・製作:本橋成一/制作:ポレポレタイムス社
 助成:芸術文化振興基金
水になった村1957年、岐阜県徳山村に日本最大のダム建設の話が広まった。当時徳山村の住民は約1500人。みな次々に近隣の移転地へと引っ越していった。それでも、何家族かの老人たちが、村が沈むまで暮らし続けたいと、街から戻って来た。写真家の大西暢夫は、1992年に初めて村を訪ねて以来、ジジババたちの暮らしに魅せられ、通い続けた。村には季節ごとに土地で採れるものを大切にする暮らしの知恵や技がある。2006年秋、工事が終わり、水がたまり始めた。もう誰も村に帰ることはできない。ジジババたちの変わりゆく暮らしに寄り添った15年間の記録。

上映 17:10
『すべては自然の贈りもの 〜西会津のお天気母さん〜』
 2008年/日本/50分
 制作・NHK、構成・宇佐川隆史
すべては自然の贈りもの「ザクロの芽が出たら、畑に種をまく季節」「ツバメが高く飛んでるから、まだ雨は降らないね」、どこかで聞いたことがあるような、懐かしい響き。“お天気母さん”こと、鈴木二三子さんの言葉です。彼女は、おじいさんが昔言っていた「天気にまつわる言葉」を研究し、農業に活かしてきました。福島県西会津という自然豊かな土地で「植物や生きものを見つめ、情報に学ぶ」、その積み重ねで、今では年の初めに1年先の天候を7〜8割の的中率で予測出来るようになりました。その姿は、まるで動植物と会話するかのように真剣で、慈愛に満ち溢れています。

上映 19:00
『未来を見つめる農場』
 2008年/日本/26分
 制作・監督:内田一夫
未来を見つめる農場埼玉県の西部に位置する小川町で現代有機農業の先駆者である金子美登さんの霜里農場の一年を追った作品です。霜里農場では、毎年農業を志す若い人たちを受け入れています。彼らは一年間寝食を共にし、金子さんの指導のもとに有機農業について実践で学んでいます。そして一年の研修の結果、見違えるように逞しくなつた若者たちはそれぞれの夢を抱いて、将来の日本の農業を担うべく巣立っていきます。

11月28日(土)
上映  9:35
『キング・コーン 〜世界を作る魔法の一粒〜』  >> 予告編
 2007年/アメリカ/90分 英語・日本語字幕版
 原題:"King Corn"
 監督・製作:アーロン・ウルフ/出演・共同制作:イアン・チーニー、カート・エリス
キングコーンすべての「食」はコーンに続く……アメリカ人の体はコーンでできている。二人の青年が、アメリカ人が口にするほとんどの食品に含まれているというコーンの実態に迫る農業ドキュメンタリー。まず二人はコーンの一大産地アイオワで畑を借りてコーン生産を体験。そしてコーンの行方を追う。モノカルチャー、大規模農業、大規模畜産業、肥満、バイオエタノールなど、アメリカが抱えている問題が、コーンを通してあぶり出されていく。

上映 11:30  日本初公開
『多収量コメ栽培に挑むラオス農民』
 2008年/ラオス/20分 ラオ語・日本語字幕版
 原題:"System of Rice Intensification"
 制作:JVC(日本国際ボランティアセンター)
多収量コメ栽培に挑戦するラオス農民ラオスの多くの村では、ほぼ半年近く米不足となる。JVC は、農業技術の改善により米の収穫を上げる研修を行っている。"SRI(System of Rice Intensification)"と呼ばれる「幼苗1本植え」によって米の増収を目指す。そして、費用のかかる化学肥料と農薬による慣行農業から有機稲作への転換を目指して、指導とワークショップを通して農民の啓発を図る。

上映 11:50  日本初公開
『ラオス 農に生きる7人』
 2008年/ラオス/42分 ラオ語・日本語字幕
 監督:トンダム・ポングピチット
 制作:Sustainable Agriculture & Environment Development Association / Lao Extension for Agriculture Project
ラオス 農に生きる7人ラオスでは、首都ビエンチャン周辺地域にはメコン川を渡ってタイの農薬が流入し、北部では中国から国境を越えて農薬が流入している。そうした中、SAEDA(持続的農業・環境開発協会)というラオスのNGOは、トンダムというリーダーの下、農民たちは農薬や化学肥料に頼らない持続的な有機農業を推進している。開発の嵐の中、伝統的な智恵を活かした農民の実践を描いている。

上映 13:20  日本初公開
『コメこそアジアのいのち』
 2007年/マレーシア/52分 英語・日本語字幕
 原題:"Rice; The Life of Asia"
 制作:Pesticide Action Network Asia and the Pacific (PAN)
コメこそアジアのいのちタイ、フィリピン、インドネシア、インド、バングラデシュなど、米を主食とするアジアの各地で行なわれている様々な形の米にまつわる「祭礼」の様子を通して、稲作がいかに人々の生活、歴史、文化、環境と深く結びついたものとなっているかを描いている。後半では、その人々の命の糧である米が、WTOのもとで、多国籍企業や、国家の小農民を無視した農業政策によって、人々の稲作、ひいては人々の生活に大きな脅威となっている状況を、「高収穫米」の導入や農地の収奪に対する農民たちの抵抗運動の様子や、農民リーダーの証言などを通して描き出している。

上映 15:45
『みんな生きなければならない』
 1984年/日本/80分
 企画・撮影:菊地周/構成:亀井文夫
みんな生きなければならない薬づけをやめた東京都世田谷区の大平農園の生き物たちの記録である。戦後の食料増産に、指導的役割を担ってきた大平家だったが、先代は農薬禍で病死し、大平博四さん自身も失明寸前に。「昔の農業に戻ろう」という母親の一言で、土づくりに取り組む日々が始まる。「青虫が葉を喰う。鳥が虫を喰う。その糞を地面が吸い込む。それが野菜の栄養分になるのです」と語る大平さんにとって、虫も鳥も共に働く農業耕作者である。この作品は、ドキュメンタリスト亀井文夫の遺言でもある。
     予告編
     
       (C)2009 東京写真工房

上映 17:25  日本初公開
『ビヨンド・オーガニック』
 2000年/米国/33分 英語・日本語字幕版
 原題:"Beyond Organic The Vision of Fairview Garden"
 制作:Center for Urban Agriculture/監督:ジョン・グラフ
ビヨンド・オーガニック開発の進むカリフォルニア、住宅地に囲まれた農場“フェアビュー・ガーデン”を守った若き農場主、マイケル・エイブルマンの“闘い”の記録。堆肥の臭いや鶏の鳴き声がうるさいと周辺住民から立ち退きを迫られるなか、都市農業センターとして人々が本当の食べ物に触れ、学ぶための農場経営が地域に受け入れられていく一方で、地主が住宅会社と土地売買契約を。その絶対絶命の危機にあって、CSAメンバーたちが立ち上がった。多額の寄付が集まり、農場はNPOとして維持されることに。都市農場の可能性を問う秀作。

上映 18:45
『生きている土』
 1982年/日本/41分
 企画:自然農法国際総合開発センター、MOAプロダクション
 制作:桜映画社
生きている土「食」と「農」の問題は私たちの健康の中心となる問題である。この映画は、健全な作物を作り出す「生きている土」とは何かを科学的に捉え、その土づくりに取り組む須賀一男さんの自然農法の実践を描いている。工業化志向の今日の価値体系に対し、自然の力を見なおしたものとしての貴重な報告であり、成功の記録である。同時に、画面から現代日本の農業について多くの問題点と教訓の数々を汲み取ることができる。

上映 19:45  日本初公開
『コミュニティの力』  >> 予告編(英語)
 2006年/米国/53分 英語・日本語字幕版
 原題:" The Power of Community: How Cuba Survived Peak Oil "
 制作:コミュニティ・ソリューション/監督:フェイス・モーガン
コミュニティの力1990年のソ連崩壊によって、突然キューバに襲いかかったエネルギー危機。キューバの人たちは、それまでの機械と化学肥料に依存した慣行農業から有機農業へと転換し、危機的な状況を乗り切った。農業、工業、住宅、教育、医療、エネルギーをどう変えたのか、その根底にある発想の転換とは? 奪い合いもなく、一人の餓死者も出さずに乗り切り、人々が見出したもの“コミュニティの力”。やがてどの国も直面する化石燃料の枯渇。キューバの貴重な経験を記録したエネルギー危機克服のドキュメンタリー。

国際有機農業映画祭2008・上映作品

上映  9:05(4F・417号室)
『フランドン農学校の尾崎さん』 (2006年/日本/73分) >> 予告編
制作:映画製作委員会 協力:大阪府有機農業研究会,YMCAインターナショナル・ハイスクール
フランドン農学校の尾崎さん大阪府冨能郡能勢町で、有機農業を始めて30年。3反歩の農地で生活出来る百姓を理想として実践する尾崎零さんの一年を追ったドキュメント。<命・循環・調和のバランス>をモットーに、野菜を作り消費者に届けながら、自宅のログハウスは手作り、講演もする。宮沢賢治の<フランドン農学校の豚>をモチーフとしたミュージカルを演出し、若者たちと共演する。尾崎零さんのストレスない軽やかな生き方を描く。


上映 10:35 (4F・417号室)
『バイオ燃料 <畑でつくるエネルギー> (2007年/日本/31分)
制作:アジア太平洋資料センター(PARC) 監修:天笠啓祐 構成:鈴木敏明
バイオ燃料「環境にやさしい」燃料として生産が急増するバイオ燃料。原料はトウモロコシやサトウキビ、パーム椰子、菜種など畑でつくられる作物がほとんど。高騰する食料価格、原料生産のために拡がるプランテーション。大量の農薬と遺伝子組み換え技術の導入が環境に与える負荷。バイオ燃料需要が暮らしに与える影響を追い、持続可能な循環型社会を実現するために、「バイオ燃料」とどう付き合っていくのかを考える。


上映 11:25  (4F・417号室)
『遺伝子組み換えNON! 〜フランスからのメッセージ〜[農民編]
(2004年/フランス/28分)
監督:シュザンヌ・クルシ
遺伝子組み換えNON!フランスの有機農業者は、遺伝子組み換え作物と有機農業はあいいれないと訴える。遺伝子組み換え種子を世界中に売りまくる多国籍企業モンサントとたたかうカナダの農民パーシー・シュマイザーさんは「もしも組み換え作物が有機農家の畑に入り込んだらその畑は農家のものではなく、すべてモンサントのものになる」と告発。遺伝子組み換え作物は有機農業だけでなく農民そのものを農業から排除していく実態を伝える。


上映 13:00  (4F・417号室)
『赤貧洗うがごとき』 (2006年/日本/98分)
監督・脚本:池田博穂 企画:田中正造を後世に伝える会
製作:ドキュメンタリー映画「赤貧洗うがごとき」製作委員会
赤貧洗うがごとき真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし。約80年前、足尾山地を源とし、その恵を受け農業と漁業が盛んであった渡良瀬川は、流されてくる鉱毒で魚は死に絶え農作物は枯れていった。富国強兵の下に田畑山野が鉱毒に滅び、いのちが富のために捨てられる。被害民たちは足尾銅山の鉱業停止を求めて立ち上がった。その中心にあり、運動を指導したのは自らを「下野の百姓なり」と言う田中正造であった。


上映 14:55  (4F・417号室)
『アジアの行動するコミュニティ』 (2008年/日本・ネパール/20分)
英語・日本語吹替・日本語字幕
企画・制作:ALFP2006(アジア・リーダー・フェローシップ・プログラム2006)
監督:鎌田陽司(日本編)、クンダ・デキシット(ネパール編)
助成:国際交流基金
アジアの行動するコミュニティ地域の再生や活性化に取り組むアジアの草の根の新たな潮流を紹介するドキュメンタリー。有機農業とバイオガス・プラントで、地域内資源循環と豊かな地域コミュニティを作る埼玉県小川町の運動。野菜の価格や健康情報など地域住民に本当に必要な情報を伝えるコミュニティラジオを農山村のコミュニティが活用するネパール。2つの事例が、地域コミュニティの再生に示唆を与える。


上映 15:30  (4F・417号室)
『ヒト・ウシ・地球 − バイオダイナミック農法の世界 − (2006年/ニュージーランド/58分)
監督:バーバラ/トーマス・バースティン 制作:Cloud South Films   >> 予告編
ヒト・ウシ・地球近代の工業的農業が地球を壊している。砂漠化、地下水の枯渇、農薬・化学肥料による化学物質汚染が食品、海洋生態系、土壌に水、大気へと広がる。地球の生態系が今悲鳴を上げている。人間の欲望は収まるところを知らず、地球の能力をはるかに超えている。多国籍企業と遺伝子組み換え農業に蹂躙されるインド農民をバイオダイナミック農法で救う一老人の決意と行動、そして変わりゆくインド農民の姿を描く。


上映 9:05  (4F・416号室)
『この大地に生きている −三里塚東峰地区の人々− (2003年/日本/38分)
監督:楠山忠之 撮影/編集:長倉徳生 制作:アジアディスパッチ
この大地に生きている成田・三里塚に国際空港を作ると政府が一方的に宣言し、土地収用を始めて42年。空港敷地内とされる東峰集落には住民がくらし、農業を営み、鶏舎、堆肥場、農産加工工場が存在する。その頭上40メートルを毎日100便を超えるジェット旅客機が離発着する。農地を守る農民の闘いはいまも続く。ジェット機の轟音と平和な農の世界。映画は農の営みが作り出す美しい風景を淡々と映し出しながら、そこに生きる人々の思いを伝える。


上映 10:05  (4F・416号室)
『オリーブの木がある限り』 (2007年/フランス/ 24分)   >> >予告編
映像・監督:イヴ・デュシュマン 制作:Solarium A.S.B.L
オリーブの木がある限りイスラエルの占領下、壁と経済封鎖に生活は苦しさを増している。そんな中でも、パレスチナの農民はオリーブの木に「ここに生きている」という自らの存在を託し、一家総出の収穫作業に汗を流す。農民の営為を追いながら、その農民と協働するNGO「パレスチナ農業復興委員会(PARC)」の活動を紹介する。有機オリーブの搾油工場を作り、国境を越えフランス、日本の市民とフェアトレードでつながる。このオリーブオイルは、日本にも届けられている。
パレスチナ・オリーブ生産者挨拶
3人のパレスチナのオリーブ生産者が来日します。パレスチナの今とオリーブオイルについて語っていただきます。


上映 11:15  (4F・416号室)
『健康な土 ― 過剰施肥のもたらすもの ― (2001年/韓国/46分)
制作:KBS 演出:バク・ジョンヨン
健康な土土が病んでいる。農業の近代化は化学肥料の過剰使用をもたらし、その被害はいろいろなところに現れている。土の栄養過多に耐えられず枯れるバラや倒れる稲、病気が蔓延したトウガラシや腐る根。塩類の集積で固まる土壌。機能を果たせない微生物。この現状を乗り越えるため、また土の本来の機能を回復するため、農民たちによる取組みがいろんなところに見ることができる。「健康な土」づくりに取り組む韓国の農民を追う。


上映 13:45  (4F・416号室)
『土の世界から』 (1992年/日本/32分)
企画:自然農法国際研究開発センター 制作:MOAプロダクション、桜映画社
監修:善本知孝(東京大学名誉教授)
指導:木嶋利男(栃木県農業試験場)藤原俊六郎(神奈川県園芸試験場)有江力(理化学研究所)
土の世界から地球上での有機物の生産者たちである植物を養い、生命の源というべき食べ物の生産の基礎となっている土。土の持つ豊かさを、森の土の成り立ちから見ていく。大地に落ちた落葉は、土の中の小動物や微生物によって分解され土に帰る。有機物に富んだ土は、柔らかく隙間のある構造になっている。土の中の世界を電子顕微鏡や微速度撮影を駆使したミクロ映像によって明らかにしていく。


上映 18:00  (3F・309号室)
『いのち耕す人々』 (2006年/日本/100分)
企画・製作:桜映画社 製作:村山英世 監督・脚本:原村政樹  >> 予告編
いのち耕す人々1973年、山形県高畠町の農業青年38名が近代化農業の矛盾を問い「高畠町有機農業研究会」を設立、有機農業に取り組んだ。昔の重労働に戻るような有機農業は、周囲からも家族からも理解されず、変わり者扱いされる。農薬の空中散布をめぐり、苦境に立たされ次第に地域から孤立していく彼らを支えたのが、「顔の見える関係」で結ばれた都市の消費者との交流であった。
有機生産者を囲んで『いのち耕す人々』を上映後、高畠町の有機生産者をお招きして交流会を開催します。


上映 9:30  (1F・101号室)
『地球で生きるために ― 福岡正信インドへ行く (1997年/日本/59分)
監督:今泉光司
地球で生きるために1997年に福岡正信さんがインド訪問を追ったドキュメンタリー。米麦連続不耕起直播と粘土団子を解り易く解説する。

国際有機農業映画祭2007・上映作品

上映  9:35 第1会場(2F 1021教室)
『食の未来』 (2004年/米国/90分)  >> 予告編
監督:デボラ・クーンズ・ガルシア 制作:リリーフィルム 日本語版制作:日本有機農業研究会科学部 2006年
食の未来食料システムがかつてない変化に曝されており、ほとんどの人はその影響がどれほどのものか気付いていない。農場から食卓まで世界の食に企業支配が着実に進んでいる。最大の争点は、現在最も複雑な科学である遺伝子操作で環境や生物全体に計り知れない影響を及ぼす可能性がある。そして規制のあり方、農業、消費者、健康、道徳の問題を問い直す必要がある。これとは違う道、小規模家族農業や有機農業への関心が強くなってきている。


上映 11:00 第2会場(8F 1087教室)
『自然農−川口由一の世界 1995年の記録』 (1997年/日本/153分)
監督:小泉修吉 制作:グループ現代+フィオーナ【賢治の学校】(鳥山敏子)
自然農−川口由一の世界 1995年の記録自然農の世界=自然界、生命界を損ねず、汚さず、壊さず、殺さず・・・して持続可能な栽培農業。「必要なものは自然裏に過不足なく用意され続けてまいりますが、その基本は、田畑の表面を耕さないことです。・・・」

※上映後、第2会場(8F 1087教室)で自然農・有機生産者との交流会を開催します。自然農を実践されている農家や有機農家のみなさんから、それぞれの農法やその実際を紹介していただきます。有機農業、自然農についての疑問にもお答えします。


上映 14:20 第1会場(2F 1021教室)
『農民ジョンの真実』 (2005年/米国/84分)
監督:タガート・シーゲル 制作:コレクティブ・アイ 協力:東葛国際映画祭
農民ジョンの真実米国中西部イリノイの風変わりな農民ジョンの自分史的物語。ジョンはヒッピー世代の申し子。親から受け継いだ農場を農的コミューンに変容させるが、保守的な田舎ではつまはじき。悪意に満ちた嘲笑と嫌がらせに傷つくジョン、だが彼は本当の土の味を知っていた。ジョンの不屈の農民魂がCSA(地域が支える農業)と結ばれ、新たな人との繋がりによって失意を乗り越え、さらには企業農業に押され疲弊する地域の家族農業を救うことに。


上映 19:20 第1会場(2F 1021教室)
『石おじさんの蓮池』 (2005年/台湾/24分)
監督:ワン・チンリン、チュ・シャオチェン 提供:アース・ビジョン組織委員会
石おじさんの蓮池台北の郊外、蓮の花を栽培する石おじさんは、どうしても農薬を諦められない。蓮池に生息する稀少な台北カエルを絶滅から救うため、動物学者たちの説得は続く。
「EARTH VISION 第15回地球環境映像祭」入賞


上映 16:00 第1会場(2F 1021教室)
      9:35 第2会場(8F 1087教室)
『根ノ国』 (1981年/日本/25分)
監督:荒井一作 制作:マルタ柑橘生産組合
根の国「世界初土壌微生物の映像化」 ほんの小指の先ほどの土の中にうごめく無数の生命。堆肥となる過程で関わる植物、小動物、微生物の見事な生命連鎖。「何を殺そうというのか、人間は?」とそれを破壊する空散ヘリの農薬を問う。
     予告編
     
       (C)2009 東京写真工房


上映 11:20 第1会場(2F 1021教室)
    15:05 第2会場(8F 1087教室)
『種子を守れ!』 (1994年/インド/30分)
監督:ミーラ・デワン/研究顧問 ヴァンダナ・シヴァ 制作:サウス・ビュー・プロダクション
日本語版制作:アジア太平洋資料センター(PARC) 1998年
種子を守れ!種や苗に「知的所有権」が認められ、企業の特許料がかかる。インドで何世紀も地域の人びとに利用されてきた薬用植物ニームは、アメリカ人が特許を取って農薬として売り出した。自分たちの種と食料、命を守るため立ち上がったインドの農民女性たちの姿を描く。


上映 13:05 第1会場(2F 1021教室)
    16:05 第2会場(8F 1087教室)
『危険なオレンジ』 (2005年/タイ/28分)
監督:ティーナー・アムリト・ギル 提供:アース・ビジョン組織委員会
危険なオレンジ人体に危険性がある農薬が使用されていたタイ北部の果樹園。農薬を奨励する政府の方針に抗って、農薬散布をやめ、安全な野菜を作ろうと農民たちが立ち上がる。
「EARTH VISION 第15回地球環境映像祭」審査委員特別賞


上映 13:35 第1会場(2F 1021教室)
『あぶない野菜』 (2002年/日本/30分)
制作:アジア太平洋資料センター(PARC) 監修:大野和興・西沢江美子
あぶない野菜安い輸入野菜は本当に安全? 輸送にかかる環境負荷は? 利潤を追求するグローバルなアグリビジネスの思惑と日本の農業の現状、私たちの食生活を考える。


上映 12:35 第1会場(2F 1021教室)
    15:35 第2会場(8F 1087教室)
『死の季節よ、さらば』 (2006年/フィリピン/34分)
監督:ポイェッテ・リンバン 提供:アース・ビジョン組織委員会
死の季節よ、さらば大地主制が今も続き、長いスペイン植民地下でサトウキビ単作農業を押し付けられたフィリピン・ネグロス島がオーガニックアイランドと呼ばれるに至った過程。そこには土地解放を求め、農民になることを願い続けてきたサトウキビ農園労働者の長い戦いがあった。彼らは今、有機バナナのフェアトレードなどの国際的支援のもと、農民としての自立と自然との共生を取り戻す。
「EARTH VISION 第15回地球環境映像祭」入賞


上映 19:55 第1会場(2F 1021教室)
『サルー! ハバナ  キューバ都市農業リポート』(2006年/日本/33分)
監督:井坂泰成 制作:office ISACA  >> 予告編
サルー! ハバナ  キューバ都市農業リポート200万都市が有機農業で自給・・・音楽、ダンス、野球だけではない、キューバの新しい顔。それは、都市農業。町のいたるところに畑を作り、野菜や果物を無農薬で栽培。市民の食糧を都市の中でまかなっている。


上映 16:35 第1会場(2F 1021教室)
    10:10 第2会場(8F 1087教室)
『農薬禍』 (1967年/日本/38分)
監督:小泉修吉 制作:グループ現代
農薬禍当時佐久総合病院が農民患者の診察から農薬の有機水銀の害を疑う。独自に検出に取り組み、農薬散布の危険性を巡回して農民に伝える地域医療のあり方が世論を動かす。農業生産に農薬の使用は当たり前とする現実への問題提起であり、今日的意味を持つ。


上映 17:05 第1会場(2F 1021教室)
『日本の公害経験〜農薬その光と影』 (2007年/日本/30分)
監督:河合樹香 制作:環境テレビトラスト日本委員会
日本の公害経験〜農薬その光と影日本の農薬散布の歴史的記録映像が映し出す当時の考えや影響。農薬問題に取り組む人たちの証言。


上映 17:50 第1会場(2F 1021教室)
『懐かしい未来:ラダックから学ぶこと』(1992年/英国/55分)
監督:ジョン・ペイジ 制作:ISEC(International Society for Ecology and Culture)
日本語版制作:開発と未来工房 2001年
懐かしい未来:ラダックから学ぶことヒマラヤの辺境ラダック(インド)の伝統的な社会に襲いかかった開発の影響を描く。私たちに「近代化」「発展」「進歩」とは何なのか、ということを根底から考えさせる。


上映 18:45 第1会場(2F 1021教室)
『地域から始まる未来:グローバル経済を超えて』(1998年/英国/25分)
監督:レンダー・ワード 制作:ISEC(International Society for Ecology and Culture)
日本語版制作:開発と未来工房 2004年
地域から始まる未来:グローバル経済を超えて利己主義と消費文化に偏重した人間・社会モデルとそれを推し進める経済のグローバル化ではなく、大地とのきずなを強め、地域経済とコミュニティを立て直すローカル化こそが、再生への道であることを示す。


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